1 幼児児童生徒の個性と感性を伸ばすとともに、明るく朗らかな校風を醸成する。 2 「言語指導・社会性の育成・漢字教育」等の基本方針に則って実践することで、確かな学力をつける。 3 保護者や家族、地域との温かい協力体制を構築し、人権教育を推進する。 4 伝統文化や礼儀作法、芸術表現に接するとともに、各種資格や検定への関心を高め、自己をスキルアップすることへの意欲を喚起する。
5 環境(自然、歴史、社会)や国際化、国際平和、奉仕活動等に関連する言葉と知識を学び、適切な体験をとおして興味と関心を高め、豊かな感性を養い、社会や他者への奉仕の精神を喚起する。 6 心身の発達に応じた主体的な活動と、より適切な選択を行う経験を積み重ねさせることをとおして、友情や協調性、規律やマナ-、克己心や覇気の精神を培い、より良く自己の可能性を伸ばしていく生き方を育成する。
言語指導の方針
子どもたちの実態に応じたコミュニケーション手段を活用し、相互に分かり合える言語環境を保障することで、日本語の読み書きの力や学力を身につけることができると考えます。
1 乳幼児教育相談 『家庭での乳幼児とのコミュニケ-ションの支援を行います。』 0歳から聴覚を活用しながら自然な発語を促すとともに、手話や指文字のある言語環境を保障し、豊かなコミュニケ-ションの発達を促します。 2 幼 稚 部 『イメ-ジを豊かにし、心や体、ことばを育てる保育を行います。』 豊かなコミュニケーションの発達を促し、日本語の基礎を育てるための取組を行います。また、遊びや体験活動を大切にし、心や体、ことばを育む保育を目指します。 3 小学部・中学部 『読み書きの力を育て、学力の向上を目指す教育を行います。』 日本語の語いの拡充を図り、言葉の意味理解や文法指導ををとおして、日本語で説明できる力を育てます。また、読書指導や作文指導をとおして、読み書きの力を育てます。 |
4 人工内耳の幼児児童生徒への対応 確かな言語理解を促すための適切な指導内容・方法等について、関係医療機関等との連携を図りながら、最も適した支援を行います。 |
社会性の育成
社会生活を営むためには、挨拶などの礼儀作法のほか、社会規範の理解、あるいは情報の獲得といった様々な力が求められます。
目指す子どもたちの姿 | |
1 | 自分から積極的に挨拶し、目上の人などにはきちんと接する子ども(礼儀作法) |
2 | 日常生活の中でマナーを守る子ども(社会規範) |
3 | 感謝の気持ちや思いやる気持ちのある子ども(協力、ボランティア) |
4 | 社会情勢や情報を自ら獲得しようとする子ども(情報収集) |
5 | 「わかりません」「聞こえません」と意思表示をする子ども(意思表示) |
指導内容等 | |
1 | 自分から積極的に挨拶をする習慣を身につけさせます。また、幼児児童生徒の発達段階に応じて、敬語を使うようにします。 |
2 | マナーや道徳的な内容について、幼児児童生徒の発達に応じた学習の場を設定します。 |
3 | 様々な学習内容をとおして、身近な人やお世話になっている人への感謝の気持ちや思いやる気持ちを育てます。また、児童生徒会を中心に清掃活動や各種団体への支援活動をおこないます。 |
4 | 校内の様々な場所に、児童生徒が自ら情報を知ることができるコーナーを設置します。また、インターネット等で知りたい情報を自ら獲得できる環境を整備します。 |
5 | 校内においては共通言語と位置付けている手話を交えて話をするように心掛け、分かる環境を提供します。また、お願い手帳やメモ帳等を常に携帯して使用する経験を多くさせます。 |
本校の漢字教育
日本語の読み書きの力をつけることは、最も重要な課題です。特に漢字は、一字一字がそれぞれ意味を持ち、より日本語を理解する助けとなります。
【幼稚部】 | |
3 才 | ・物の名前・ひらがなでの提示。 ・カレンダーワークでの象形文字の取り入れ。 |
4 才 | ・漢字カード遊び。 ・漢字ルビ付き単語・文章の提示。 ・50音の学習。 ・「ことばえじてん」の活用。 |
5 才 | ・書写の時間の設定。 ・日常的に漢字ルビ付き単語・文章の提示及び掲示。 ・50音の学習。 |
【小学部】 | |
1・2年 | ・絵本の読み聞かせと文字への意識付け。 ・毎日の日記指導。 ・書写の時間の確保。 ・漢字カルタ遊び、漢字辞典の活用。 ・漢字の意味を手話で表現。 ・ことば絵辞典の活用。 ・動詞の活用・終止形の学習。 ・書き順・画数の学習。 ・漢字交じり文の音読。 |
3・4年 | ・日常的な読書指導。 ・国語辞典の活用。 ・漢字辞典・漢和辞典の活用指導。 ・へんやつくりの名称と意味の学習。 ・漢字の成り立ち・形声文字の音の一致等、規則性の学習。 ・漢字交じり文の音読・仮名付けの学習。 ・漢字ドリル・ミニテストの活用。 ・熟語の学習。 ・漢字検定の取り組み。 ・音読み訓読みの指導。 |
5・6年 | ・長期休業中での復習。 ・漢字検定の取り組み。 ・読書指導の充実。 ・同音異義語・類似漢字の学習。 ・熟語の学習。 |